3/23の「マツコ有吉の怒り新党」でノスタルジー溢れる昭和歌謡3選が登場!そのレコードを動画つきで紹介します!
インターネットが普及しデジタルな音楽がお手軽に聞けるようになった現代、一方で昭和時代のレコードも独特な音が作り出す暖かさが再評価されだしました。しかし今聞くと攻めすぎじゃない?と思うようなレコード歌謡曲がありました。それら代表的な3選を紹介します。
音楽愛好家の鈴木さんは、昭和歌謡レコードについて「懐が深い、なんでもレコードにするし攻めてる」と紹介。現代と違いなんでもアリだそう。
ビートルズ20周年に犬にカバー曲を歌わせたり、そんな勢いのレコードが沢山あったそうです。そんな中約2万枚のレコードから、鈴木さんが「攻めてるな」と思うレコードを厳選して3曲選びました。
新3大:攻めすぎた昭和歌謡レコード①
少年探偵団「恐怖の人間カラオケ」
1979年という時代には少し早すぎたボイスパーカッション(楽器のように口で音色を出す)を今から30年前に取り入れていて、時代を先取りしていたレコード。
曲はこちら→少年探偵団「恐怖の人間カラオケ」
まだ「ボイスパーカッション」という概念がない時代なのに全編アカペラの前衛的なレコード。今のボイスパーカッションとは違い、人間の声丸出しなのですが何よりも勢いが圧巻です。当時の人気曲であるサウスポー、迷い道、与作、絶対絶命などをカバーしています。
元々このレコードの歌手である少年探偵団は劇団で、この曲は演目のひとつだったそうです。
新3大:攻めすぎた昭和歌謡レコード②
尾藤イサオ&ドーン「剣の舞」
誰でも知っているメロディ。そして詩を書いたのが数々の名曲を手がけていたことで有名ななかにし礼さん。そんななかにし礼さんが得意としていたのは「曲のみの作品に歌詞をつける」というものでした。誰でも聞いたことあるメロディが、詩を入れることで大分違った曲に生まれ変わります。
そしてまさかあの曲に詩をつけるとは、という曲が、誰でも名前は知らなくても耳にはしたことのあるクラシックの名曲である「剣の舞」。そのクラシックになかにし礼さんが詩をつけて、それを尾藤イサオ&ドーンさんが歌っています。
それがこちら→尾藤イサオ&ドーン「剣の舞」
剣の舞のアップテンポなリズムに見事に詩を入れたレコード。厳かなクラシックの曲が、激しい恋の曲に生まれ変わっています。ちなみにダンサー&コーラス担当の女性二人組の「ドーン」と歌手の尾藤イサオさんで構成されたユニットで、尾藤イサオさんはイメージを高めるために剣を振り回しながら曲を歌っていたそうです。
新3大:攻めすぎた昭和歌謡レコード③
浦辺粂子(うらべ くみこ)「わたし歌手になりましたよ」
当時は話題になった人や時の人に歌わせようという発想があり、人気者に片っ端から声をかけ普通は頼んでも歌わないんじゃないか、という大物にも歌わせたりしていました。
そして今回のレコードは、音程・リズムを超越した究極のレコードと語られています。歌っているのは当時82歳で人気女優だった浦辺粂子さん。レコードデビューが82歳という最高年齢記録でした。
それがこちらの曲です→わたし歌手になりましたよ
浦辺粂子さんの歌う部分が少ないながらもそこをコーラスでカバーしていて、製作側の執念を感じるレコードになっていて、そんな製作サイドの想いとはうらはらに、浦辺粂子さんの歌声からは「新たな挑戦への喜び」が歌声からあふれ出ていました。
ちなみに、レコードデビューが82歳という最高年齢記録はのちのち92年に金さん銀さんに破られたそうです。