<ブラック企業ならぬ「ブラックバイト」>
学生が低賃金で過酷な労働を強いられる「ブラックバイト」が問題になっています。
このブラックバイトのせいで、時間と体力を奪われ、学校の講義を欠席したり、単位を落としたりと学業に影響が出ることが。。。
主に
○労働契約が契約通りになっていない
○厳しいノルマを課せられる
○罰金などの存在 などが挙げられます。
厚生労働省が11月に行った初の実態調査でも、半数近くが何らかのトラブルを経験したことがあったと判明しました。
実際裁判になるほど深刻な例の方もいます。
○アルバイト先のバーから賃金が払われず、連続勤務も強いられたとして、仙台市の大学4年の男子学生が11月18日、経営者の男性に賃金や慰謝料など約210万円の支払いを求める労働審判を仙台地裁に申し立てました。
学生は昨年4月に仙台市のバーで働き始めたんですが、週3回の約束だった出勤回数が徐々に増え、同9月からはアルバイト代が支払われなくなったそうです。
退職を申し出ると、経営者の男性から赤字を穴埋めするよう脅されました。
今年1~2月には40日間の連続勤務をさせられ、学業にも支障が出たという。その結果学生は2月にアルバイトを辞めることになりました。
学生は「自分と同じように、学生がアルバイトで苦痛な思いをすることがなくなってほしい」。弁護士によると、経営者の男性とは連絡が取れない状態といいます。
この方だけでなく、他にも沢山ブラックバイトによって苦しんでいる人がいるのが現状です。
<ブラックバイトに入る前に見分けるには?>
○いつも求人が出ているコンビニやスーパーなどは避ける事です。
何故かというと、アルバイトなのにノルマがあると働くのが当然嫌になり仕事を辞めます。
それが続くとある程度噂になってしまい人が集まらなくなってしまうのです。
○特に注意しないといけないのは塾講師のアルバイトです。
授業以外の拘束時間は賃金が発生しないという特徴があります。
授業を準備する為の拘束時間を含めて計算した場合、最低自給を下回る可能性さえあります。
塾講師のアルバイトをする場合は拘束時間を含めた時給で計算しましょう。
○居酒屋もブラックバイトとして有名、度が過ぎたサービス残業がないとことか確認
飲食店でアルバイトをするからには、ある程度の残業は仕方ない部分があります。
しかしサービス残業となると別です。
ブラックバイトだった場合の居酒屋の特徴は、とにかく残業が多いこと。さらにサービス残業を強いる事です。残業が多いと学業に身が入らずに最悪留年や退学になることも。。。
企業は責任もとってくれません。
このような居酒屋のバイトを避けるには、お客として実際に行って確かめるのが一番です。
店員の顔の表情を見て、疲れていたり、どこか虚ろな目をしていた場合は過酷な残業をしている可能性が極めて高いです。
○人気バイトのカフェは人数に注意する
サービス残業などはあまりないかもしれませんが、従業員を最低人数で回しているケースが多いので自分の意思に反してシフトに多く入れられる場合があります。
注目するべきところは、店員の数です。
人多い時間帯、少ない時間帯を問わず店員の人数が一定のカフェであれば、問題ないでしょう。
けれど人が少ない時間帯に店員も少なくなる場合は人員整理している企業の可能性が高く、
そのような場合、急な来客時も少人数で対応する事になり、シフトも急に変更される可能性が高くなります。
<もしトラブルがあったら?そんなときは周りの人や外部の相談機関に相談を>
学生が店舗経営の中心的な戦力として過剰に期待されてしまうと、学業との両立が困難になることもあります。
そして、人手不足を経営者の側が解決できない場合、店舗の維持のために暴力、いやがらせなどに発展してしまうケースがあるんです。
実際に「ブラックバイト」の労働相談で大変多いのが、「辞めると損害賠償を請求すると言われていて辞められない」というものです。
親のところにまで数十万円、時には100万円を超えるような賠償を請求してくる事例もあります。
一人暮らしの大学生の場合、下宿先に押しかけられたり、待ち伏せされたりすることがあります。
そんなことを防ぐために、一人で悩まずに近くの人や外部の相談機関に相談しましょう。
外部の相談機関にはブラックバイトユニオンという機関があります。
もしかしたら今のバイトはブラックバイトなんじゃないか、と確認したい方は上記のブラックバイトユニオンで相談したり、下記のブラックバイトチェックシートで確認してみてはどうでしょうか。
学生の無知さを利用しようという企業で働くと、学業とバイトの両立ができなくなってしまいます。
自分の将来のためそんなバイトでは働かないように注意していきたいですね。