『Pokémon GO』を始めるか迷っている、そもそもポケモンGOって何?という方向けに簡単なゲーム知識を紹介します。開発元・開発のきっかけ・遊び方・プレイ基本料金・対応環境・ゲームシステム・用語を紹介!
<ポケモンGOって?>
2016年7月6日から海外で配信開始し、日本でも今日22日で配信となったスマートフォン用AR(仮想現実)モバイルゲーム。株式会社ポケモンのゲームソフトシリーズ「ポケットモンスター」の世界観そのままに、街や公園などの現実世界を舞台に、スマートフォンを使ってポケットモンスターを探し捕まえ戦うなどする体験型ゲーム。
<開発元は?>
株式会社ポケモンが任天堂と位置情報ゲームIngressを開発したNIANTIC, inc.(Google関連企業)の二社と共同で開発したスマートフォン初の本格ポケモンゲームです。
<今までの普通のゲームとは違うところ>
これまでのポケモンシリーズの舞台は、日本の地域や外国をモデルにした架空の世界でした。でも今回の舞台はリアルワールドで、プレイヤーは自らの足で現実世界を歩き回りながらスマホやPokémon GO Plusを使って探し、野生のポケモンを捕獲することができるゲーム。
<開発のキッカケはエイプリルフール!>
任天堂の岩田社長が考えたという説がTwitterで話題になりましたが、実際はそうではありません。「Pokemon GO」が誕生するきっかけになったのは、2014年4月1日に公開されたGoogleマップのエイプリルフール企画でした。Googleマップ上にいるポケモンを探して捕まえるというゲームの「ポケモンチャレンジ」では、151匹のポケモンを集めることでGoogleからポケモンマスター認定証がもらえるというものでした。この「ポケモンチャレンジ」とIngressが組み合わさったアイデアが、Pokemon GOの原型のようです。
これについては、Pokemon GOを開発しているNianticの川島氏もGoogle+で投稿しています。そのときのコメントはこちら→プロジェクトが始まったきっかけとは
<ポケモンGO用語・遊び方>
基本的にはポケモンをスマホの位置情報で探し、捕まえたら強くしてチームの仲間チームのジムを増やすために敵チームとバトルをしたり、ポケモンを沢山見つけて集めてポケモン図鑑を埋めていくとトレーナーレベルが上がり、更に強いポケモンに遭遇できたりします。
ポケモンゲット方法:プレイヤーから一定範囲内にポケモンを感知すると野生のポケモンが出現するのでそのときプレイヤー自身がスマホ画面のポケモンボールをフリックし、ポケモンに投げつけて捕まえる。
ポケストップ:必要なアイテムを購入したりできるスポットで、ポケモンの卵もまれにある。
ポケモンジム:ポケモンバトルをして奪い合う陣地。
ポケモンバトル:ポケモンジムを奪う・防衛のときに行われるバトル。
HP:ポケモンの体力。0になると瀕死(戦闘不能)になる。
CP:ポケモンの攻撃力・防御力。CPが高い程強い。
進化:アイテムを使って進化させる。ポケモンによって必要なアイテムの種類・数は変わる。
強化:アイテムを使ってHPとCPを強くできる。
<プレイヤー登録とアバター>
プレイヤー情報はGoogleアカウント、もしくはポケモントレーナークラブのアカウントと紐付けされており、サインインの際はそのどちらかを使用する。最初に性別、髪の色、肌の色、服の色などプレイヤーのアバターの設定を決めてゲーム開始します。
<リセマラはいらない>
チュートリアルでは初代『ポケットモンスター』で最初に選ぶフシギダネ、ヒトカゲ、ゼニガメのどれかを捕まえてプレイ開始。なお開始時のボーナスで特別なキャラが手に入るようなシステムではないため、目当てのキャラを引き当てるまでインストールとアンインストールを繰り返すリセマラ(リセットマラソン)は『Pokemon GO』では必要ないです。
<チームはいつ決めないといけない?>
ポケモンジムでのバトル(レベル5から解禁)は赤青黄の3チームで争いますが、自分の所属チームを決めるのはプレイ開始時ではなくプレイヤーレベルが5になってからで、序盤は普通にプレイして、友人と相談してからチームを決めることもできます。
<プレイの基本料金と対応環境・登場するポケモン数>
基本プレイは無料で、ポケモンボールなど頻繁に使うアイテムは各地のポケストップに立ち寄ることで無料で入手可能で、一部アイテムは課金で購入できます。入手手段が課金のポケモンは現状いません。リリース当初は初代『ポケットモンスター赤・緑』(1996年)に登場したポケモン151匹が実装されています。(ポケモンはこれからもアップデートで追加される予定。)対応環境はiOS8.0以上、Android4.4以上。Intel製Atomプロセッサ搭載端末は非対応。タブレット端末の動作は保証外。
<ポケモンGOの人気ぶりは社会現象にまで>
2016年7月6日にアメリカ・オーストラリア・ニュージーランドで先行配信され、海外では爆発的な任天堂の株価も一時ストップ高になるほど高騰に。
日本製であるポケモンは長さがメートル法で表示されますが、アメリカではヤード・ポンド法なので、ゲームでのメートルを人々が学んだり、長さの換算用サイトにアクセスが集中することも起こっています。
この人気による問題点もあり、ポケモン探しやジム設定で個人の敷地に侵入したり集まったりして迷惑をかけたり、彼らを狙ったゲームの奪い合いや強盗などの犯罪や問題も発生しているようです。墓地などが敷地内で同ゲームをしないよう要請しているほどでした。
しかし、問題点だけではなくプラスの面もあります。例えば現実世界で歩き回ってポケモンを探すため、街中がいつも以上に人々がいるようになり、引きこもりや出不精、うつ病、PTSDなどの人も外出するようになったという話があったり、店舗を持つ企業と提携し店先で何らかのサービスが行うことによって、ポケモンGOを活用して売り上げを伸ばした店もあったりと、海外だけでなくこれから日本も経済効果が期待できそうです。
<ポケモンGOのゲームシステム>
・野生ポケモンは5分ほど歩けば容易に発見できる。水辺には水ポケモンが出現しやすいなど、(現実の)地形によって出現するポケモンのタイプは異なる。
・スマホ画面は普段は斜め上からの地図を表示。戦闘時の背景はCG。戦闘後はARによる表示となる。
・発見したのが野生のポケモンならば、最適なモンスターボールを選択してゲットすることができる。
・プレイヤーはレベルが上がると3種類のチームのいずれか一つに所属することになる。所属するとスポットの一つである「ポケモンジム」に手持ちのポケモンを登録できるようになり、それを奪おうとする他チームのプレイヤーから「ジムバトル」を挑まれることになる。
・同種のポケモンを多数集めると、そのうちの一匹を進化させることができる。
・ポケモンのタマゴは携帯機同様、「現実世界における」徒歩により孵すことになる。
・近くにいるプレイヤーとポケモンを交換できる。(現在は未実装)
・人が侵入困難な危険地域にはポケモンを出現させないなど、Ingressで得られたノウハウがふんだんに投入される。