2016春の特別編・世にも奇妙な物語「美人税」ネタバレと感想!
会社のオフィスに厳しい上司が登場。部下を次々と叱っていき、席に着くやいなやタイプミスの書類を見つける。その途端鬼の形相になり「これ誰だ!?」と一括!
これはこっぴどく叱られるだろうとシーンと静まり返ったオフィスに、一人の女性が走りよってきた。ミスをしたのはこの女性の様子。女性が困り顔で謝ると、上司はさっきまでの形相が嘘のように笑顔に変わり「いいよ、それよりごめんね」とかなりの差!それもそのはず、この女性・愛子(佐々木希)は絶世の美人だったのだ!佐々木希が演じてる時点で最強なのが分かる・・・。
愛子は友人と一緒にランチに行けば、自分だけ店員におまけのプリンを出されたり、街を歩けば配っているティッシュを箱ごとあげると言われるくらい贔屓されてしまう美人。
すると、日本の財政が圧迫している中、新たな税金の導入が決定することになった。それは「美人税」・・・。これが美人な愛子の人生を変えることに・・?!
いつものように友人とランチに行く愛子。会計のときに友人たちは税込1000円の支払いを終え、愛子の番になると突然レジにある見たことない機械が大きな音を出した。店員がちょっと待ってくださいと言いつつ機械をを操作すると、愛子の顔を認識した機械が美人税20%という計算をたたき出し、愛子は美人税20%を取られ普通の人なら1000円で済むところ、美人であるがゆえに税込1200円を払うはめになってしまったのでした。
それからも100円の水を120円で買わないといけなかったり、そしてなんとそれだけでなく給料さえも20%引かれるはめに!
これに怒った愛子は他にもこの美人税に不満を感じている多くの美人と共に税務署に向った。愛子は、「美人税は差別だ!」とクレームを言いに行くも、職員はこう言うのです。「不公平だ不公平だ言うけど、あなたは今まで美人がゆえに得したことが沢山あったでしょう?」と。
確かに、思い返せば、子供の頃から失敗をしても大人たちは優しかったし、大学のときも周りの男たちに奢ってもらったり、今も上司に贔屓されたり確かに得をしてきた。
そして職員は続ける。「美人は社会的・経済的に利益を得ているのは明らかです。こう考えてみてはどうでしょうか。あなたの美しさは国に公に認められたと、ここだけの話、ここにいる美人の中でも20%の美人税を払っているのはあなただけなんです・・・つまりあなたは、国が認めたワンランク上の美人ということなんですよ」
自分が・・・「ワンランクの美人?」この言葉に愛子は優越感を感じるようになったのでした。それからの愛子は「美人税20%」の肩書きを誇りに思い、そんな美人の中の美人である愛子を、周りもいっそうちやほやするようになったのであった・・・。
しかし、更に上の美人税を払っているというオフィスのマドンナ・麗子(中村アン)が登場!なんと彼女は芸能人超えとも言われる25%の美人税を払っていたのだった。なんであんな腹黒な女が!と愛子は途端に悔しくなり、エステに通い、ジョギングをしたり、ストレッチをしたりして「目指すは美人税30%!」と美に磨きをかけたのでした。するとその甲斐もあり見事美人税30%に!しかし頑張りすぎて貯金は2円・・・でも麗子に勝てたからいっか!と達成感に浸っていると、オフィスが大騒ぎしていた。なんと麗子に異変が!
なんと麗子はかつての美しい顔を捨て、わざわざブサイクに整形したという!「私・・・美人でいるの疲れちゃった・・・」とかつての元気もなくなっていました。
そして不幸は愛子にも降りかかることに。会社からクビを言い渡されてしまったのでした。会社負担の年金にも美人税がかかったりと、コスト削減のためだという。そして巷では、美人税のせいで美人と結婚したがらない男が増え、そのために不美人に見せるグッズが売れるほど美人は困っていた。
そんなとき愛子はバーで一人の男に出会い、将来の不安を語った。それに「でも君は美しい。僕が力になれることならなんでもするよ」って答える男。えらいキザな奴だな。この野々村という男はこれからも出てくるキーパーソンっぽい。
そして愛子の不幸は続き、なんと母親が亡くなってしまった。ちなみに遺影のお母さんもすんごい美人。何歳?って感じ。
弁護士と遺産相続について話をすることに。すると母親は昔無くなった兄から少なくない財産を引き継いでいて、その遺産を全て愛子に相続させるという話でした。すると弁護士は被相続者である愛子も遺産を残した母親も美人であるため、遺産にも「相続美人税」がかかるという。計算すると、なんと美人税がかかりすぎてマイナス100万以上になってしまった。相続するとただ税金払うだけで嫌だったら相続しないのもアリですよっていう破天荒さ。
母親がせっかく残してくれた遺産が引き継げない・・・そんな理不尽さに愛子はまたバーで野々村に愚痴を言っていた。そしたら野々村のアイデアで、不美人グッズと演技で美人税を免除させることが出来た!やったーこれで母親の遺産が相続できそうと野々村にお礼を言うと、野々村は、今度自分の両親に会ってほしいとのこと。
これに野々村が好きだった愛子は胸を高鳴らせた。やっぱり美人って得だーーと喜びをかみ締めていたとき、家に税務署がやってきて、ブスのふりをして美人税を免除した愛子は刑務所へ送られた。野々村を信じてやったことだったが、なんと野々村は相続美人税を狙った結婚詐欺師で愛子はハメられたのだ!
刑務所でもしもっと顔が違っていたら違う人生を歩んでいたのだろうか・・・と途方に暮れる愛子に、同じ部屋にいた美人囚人(杉本彩)が、こう言う。「外見だけでなく心も美人になればいい」と・・・この言葉に、愛子は外見に囚われない美しい心を持とう。と決意する。
そして二年後・・
やっと刑務所から出ることが出来た愛子だったが晴れやかな顔で、愛子は本当に美しい人に生まれ変わったのだ。アイスを落として泣いてる女の子がいたのでアイスを買ってあげようと店に行くと、なんと愛子は美人税を請求されなかった。驚いて確認をしていると、後ろに並んでいた男の子から「ブス早くしろよ」と言われたり・・・
すると、なんとたった二年で美人の基準は変わり、芸能人でいえば佐々木希が美人とされていた時代は去り、今の時代はキンタローが美人とされる世の中になっていたのだ!自分が美人でないことにショックを受ける愛子だったが、いや、もう「外見に囚われない美しい心を持ったのだ」と自分に言い聞かせ女の子にアイスを渡そうとすると・・・女の子に「いらない。ブスが移るだろ!」と言われる。それに耐えられず、誰か美人と言ってーーーと叫ぶ愛子なのであった・・・。
感想:佐々木希はやっぱり可愛いし、二年くらいで美人の基準は変わらないよ。あと美人税導入賛成!