実話:いわたくんちのおばあちゃんの内容、感想【村上龍推薦絵本】

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大人におすすめの絵本として「いわたくんちのおばあちゃん」を知り読んでみました。あらすじは、いわたくんのおばあちゃんは何故か家族と一緒に写真を撮らない。一体なぜ?その理由を「ぼく」は知っていました。

写真に写りたがらないおばあちゃんの本当の理由と、平和学習を聞いて戦争を知った「ぼく」の戦争への考えが合わさって、平和や家族の絆について考えるきっかけになるお話でした。58ページ位で絵本にしてはボリュームあるお話ですが、エピソードひとつひとつに意味があって、読んでいる途中はこれはなんの意味だろう?と分からなかったところも、読み終えた後にこういうことだったのかなと分かるお話です。

内容紹介と、その感想と私なりの解釈をしてみました。

<いわたくんちのおばあちゃんの内容>

四年生の「ぼく」にとって六年生の「いわたくん」は年上だけどサッカーを教えてくれる仲良しの友達。運動会では、いわたくんは白組なのに徒競走で走る赤組のぼくに「がんばれ!」と応援してたりして、敵だけど、友達でした。



ぼくと家族の写真をいわたくんのお母さんが撮ってくれたから、お返しに今度はお母さんがいわたくんの家族写真を撮っていました。

いわたくんのおばあちゃんも誘ったら、おばあちゃんはにこにこしながら断ります。



ぼくはいわたくんのおばあちゃんがなんで一緒に写真を撮らないのか知っていました。それはこの前の「平和学習」の時間に遡ります。

ぼく達の小学校は教室の窓から原爆ドームが見えます。校庭の隅の大きな庭うるしの木は、原爆で焼けたけどしっかり芽を出して今も生きている木です。平和学習の日、いわたくんのお母さんとおばあちゃんがあるお話をしてくれました。いわたくんのおばあちゃん、ちづこさんは60年ほど前原爆に合いました。そのときのお話です。



「この古い写真をみてください。お父さんとお母さんと仲の良い四人の姉妹が写っています。

一番右が16歳の高校生だったときのちづこさん、姉妹の長女でした。その隣が中学生のかよちゃん、左端にいるのが6歳のひろちゃん、お母さんにだっこされているのが三歳のきみちゃんです。

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この頃日本は戦争で、大きな町は爆撃を受けていました。広島の町も危ないと、田舎の親戚のところに引っ越すことにしたんです。いつか戻ってきたいけど、この家はもう焼けてしまうかもしれない。そこで写真館の人を呼んで家族写真を撮りました。八月の初めのことです。



ある日の朝、ちづこさんとかよちゃんはいつもどおり学徒動員の作業に出かけました。二人は笑顔でいってきますと家を出ます。かよちゃんは建物疎開の手伝いでちづこさんは缶詰工場のお仕事をしていました。

しかしこの日、広島の町に原爆が落とされました。8月6日午前8時15分。世界で初めて人の上に原子爆弾が投下されたのです。

ちづこさんは工場が崩れ落ちた瓦礫の下敷きになるも命からがら脱出し家に逃げようとしました。しかし家付近に原爆が落とされていて、ひどいやけどをした人やガラスが全身に突き刺さったり大怪我をした人が沢山こっち方面に逃げてきていました。

家に帰れないと思ったちづこさんは、親戚と「何かあったらここに集まろう」と約束した場所に、道が分からない位の街を歩いて歩いて歩き続けて、約束の場所に辿りつきました。



しかし、そこには誰もいませんでした。



ちづこさんは待ち続けました。すると日が落ちた頃に親戚のおじさんが一人やってきました。しかしお父さんとお母さん、妹たちのことは親戚のおじさんも分かりませんでした。

次の日、ちづこさんは建物の残骸を目印に家を探しました。すると家にはお父さん、お母さん、ひろちゃん、きみちゃんの焼けた体を見つけました。あの日一緒に出かけたかよちゃんは行方不明で、かよちゃんと一緒に作業をしていた女子中学生は700人ほどいましたが誰も生き残ることが出来ませんでした。



8月6日、ちづこさんは家族を失い、ひとりぼっちになったのです。



戦争が終わり数ヶ月後に、ちづこさんは写真館の人に声をかけられました。あの八月の初めに撮った写真が焼けずに残っていました。家族みんなで写真を撮ったあの日が写っています。でもこの写真をみることができたのはちづこさんだけでした。

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いわたくんのおばあちゃんは絶対に写真を撮らない。ぼくは知っていました。孫のいわたくんや家族が大好きで大切だから一緒に写真を撮らないんだよ。一緒に写った家族が死んだあの八月が忘れられなくて、ずっと家族と一緒にいたいから、だから写真を撮らないんだよ。



ぼくは戦争も平和も見てきた庭うるしの木に聞きました。

庭うるしの木はどう思う?家族や友達が死ぬのはみんな嫌なはずなのに、なんで戦争なんかするんかねえ?

庭うるしの木の下におばあちゃんがいる。いわたくんが手を振ってかけよっていく。嬉しそうに手を振り返すおばあちゃん。

いわたくんのお母さんが遠くから写真を撮っているのが見えた。

ぼく、戦争せんけえね。庭うるしの木が風にゆれる。

ぼく、戦争せんけえね。ケンカしてもすぐ仲直りするよ。

ぼく、戦争せんけえね。いっぱいいっぱい友達作るけん。

ぼく、大人になっても戦争せんよ。ほんとよ。



平和学習でいわたくんのお母さんはこう締めくくります。「「戦争なんてずっと昔の話」なんて思わんでね。ひょっとしたら「未来の話」になるかもしれんのよ。「未来」、それは、君たちみんながつくっていくものだからね」



<感想、解釈>

今の時代平和ってのは当たり前に存在していて、確かに辛いことも沢山あるけど、今自分が持っているものを数えたら、なんて幸せなんだろうと思いました。それくらい平和って幸せの象徴で、一番大事にしないといけないものですよね。

現代は昔の人々が積み上げてきた歴史のおかげで平和に包まれています。でもつい日々悩んで自分は不幸だとか考えたり、今自分にないものに目が行きがちだけど、でも幸せかどうか、っていうのは気づけば幸せなことだったりもするなあと。だからこれからの平和を維持するのもつくるのもこれから生きていく私たちみんなの使命なんだろうと思いました。いわたくんのお母さんが最後に締めくくる言葉は、そう表しているのかなと思いました。

冒頭の「ぼく」といわたくんの関係は、敵でも争ったりしない。という戦争をしないという意思をちいさく噛み砕いて、表現してたのかなと思いました。ケンカしても、仲直りして沢山の友達作るよ。という「ぼく」の木への語りかけは、小学生の目から見た戦争の解釈で、シンプルだけど戦争をしない原点ってここなのかなと感じました。

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コメント

  1. 岩田 美穂 より:

    「いわたくんちのおばあちゃん」の岩田です。
    ご紹介いただきありがとうございます。

    10年前に出版されました。
    今もこんな風に紹介いただきとても有難く嬉しく思います。
    母のお話しではありますが先の戦争で亡くなられた多くの方々の想いが乗っている絵本です。

    母は残念ながら4年前に亡くなりました。

    私も天野さんも、今も絵本の舞台である本川小学校平和資料館でボランティアガイドしています。

    いつか広島に来られることがありましたら本川資料館を訪れてみて下さいね。

    本当にありがとうございます。
    心からお礼申し上げます。

    • ma5152yo より:

      こちらこそ良い絵本に出会えて良かったと思ってます。

      お母様はお亡くなりになられたのですね。
      残念です。
      広島を訪れた際は、本川小学校平和資料館に足を運びたいと思います。

      この絵本は10年前に出版されたものだったんですね。
      私がこの絵本を知ったのは最近の事だったので、こうやって月日が流れても戦争の事実と多くの方々の想いが絵本を通して伝えられる事はすごいことだと思いました。

      これから先いつまでも残っていて欲しい絵本だと思います。