アンビリーバボーで「小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。」という絵本の話が放送されました。これは作者の原田剛さんの10歳の頃の体験談を元に作られています。
内容:原田剛さんは1972年徳島県の阿波市で生まれました。母親の芳江さんは高齢出産だったので授業参観でよくおばあちゃんだと勘違いされたりしました。母は剛さんが悪いことなどをすると鬼のように怖かったそうです。両親はナスビ農家だったのでよく晩御飯にナス料理が出てくる家庭でした。剛さんはナス料理ばかりにうんざりしていました。
そして剛さんが10歳のとき、何故かナスビを団地で売るように母に強要されたんです。でも売り方も分からない小さな小学生なので当然一本も売れずに家に帰ると、母は鬼の形相で剛さんを叱りつけました。
だから剛さんはその後も毎日一人でせっせとナスビを売りに行きました。すると、売り方が分かってきたのかだんだん売れるようになってきたんです。ところが、一ヶ月行ったナスビ売りは突然中止に。
それは母が入院したからでした。
白血病でした。
4年もの長い闘病生活、しかし闘病の甲斐なく剛さんが14歳の時に母、芳江さんは永眠しました。
剛さんはこのとき「なぜ母は自分にナスビを売らせたのか?」と父に尋ねました。すると父は剛さんがナスビを売っている間、芳江さんは泣いていたと打ち明けました。実は芳江さんは近いうちに自分が死ぬのが分かっていたので心を鬼にして、剛さんに生きる方法を教えようとしていたんです。剛さんはこのとき、あの「鬼のような母」と思っていた行動は、全部自分の為だったんだと気づき涙を流しました。
そして「今ボクはナスビが大好きです」
と絵本は終わります。
原田剛さんは現在地元で育児情報誌を発行する出版社を経営しています。
原田さんは「最近子供を叱れない親が多いと感じ厳しさ、親の愛情を今の親の世代に知ってほしいと思いこの絵本を出版しました。
天国で見ている母ちゃんに、ちゃんと生きとるで。母ちゃんの教え通り生き抜いてるで。ボロボロな時も苦しい時もありますけど、
ナスビの教えを守って、ちゃんと毎日生き抜いとるで、安心してくれ!と伝えたいです」と語っていました。
叱ることも、しっかりと愛情を持って子供と向き合っていないとできないことだなと感じました。
今叱ることで子供に疎まれるかもしれない。でも、いつかきっと感謝されるときが来るんだと思います。
この絵本の絵はちょっと怖いけど、力強くてインパクトがあり面白かったです!
ホラーっぽくて興味あったから子供以来久しぶりに絵本を読んでみたんですけど、
実は良い話で面白かったです。